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2012年1月24日 (火)

出産育児一時金のちょっと細かい話

2012年1月 FP技能士2級 きんざい(金財)実技試験 第1問より

出産育児一時金についての出題でしたが、言葉の意味が分からず戸惑った受験者も多かったかもしれません。簡単な文章ですが、以下の説明を参考にしてください。


被保険者が出産育児一時金を受け取る場合は、以下のいずれかの方法で行うことになります。

・被保険者本人が受け取る
出産した後に、保険者に届け出ることで、出産育児一時金が被保険者に支払われます。
ただし、出産育児一時金を受け取るために必要な手続きが煩雑なうえ、一時金の受取よりも前に病院への高額な支払いが必要になるため、金銭的な負担が発生します。
なお、誰でもこの方法で受け取ることができます。

・直接支払制度
この制度を利用すると、病院の窓口で支払う金額から出産育児一時金を引いた金額を支払うだけで済む制度です。出産育児一時金が、被保険者ではなく病院に支払われるため、この名称がついています。
被保険者は、直接支払制度を利用するという合意文書を病院に提出するだけで、手続きは完了です。手続きも簡単で、病院窓口での支払い負担も小さいので、被保険者側にとってはメリットの大きい方法です。
しかし、病院側にとっては、出産育児一時金を受け取る手続きを行わなくてはならず、また病院側が出産育児一時金を一時的に立て替えることになるため、資金繰りの面でデメリットがあります。そのため、直接支払制度を扱っていない病院もあります。
したがって、直接支払制度を扱っている病院でのみ、利用できる方法です。

・代理受取制度
平成23年4月から利用できるようになった制度です。
この制度は直接支払制度と同じく、出産育児一時金は病院側に支払われます。そのため、被保険者は出産育児一時金を引いた金額だけを病院に支払うだけで済みます。
直接支払制度との違いですが、こちらの制度の場合、被保険者本人が受け取る場合と同じく、少々煩雑な申請手続きを被保険者自身が行う必要があります。さらに、出産予定日の一定期間までに手続きを完了させる必要があります。この一定期間は保険者によって異なり、出産予定日の1か月前または2か月前と定められている場合が多いようです。
したがって、被保険者にとってのメリットの大きさは、直接支払制度を利用する場合と、被保険者本人が受け取る場合の中間的な位置づけとなります。
代理受取制度も、この制度を扱っている病院でのみ利用できる方法です。


ちなみに、被保険者である女性自身が出産した場合に受け取れるものを「出産育児一時金」と言い、被保険者の妻、娘などの扶養家族が出産した場合に受け取れるものを「家族出産育児一時金」と言います。

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