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2012年2月15日 (水)

信用取引について解説

2012年1月 FP技能士2級 学科試験 問26より

ちょっと解説が長くなりますが・・・(汗)
過去に試験で出題されていない内容を含めて解説しています。実際に信用取引を始めるときにも、知っておいたほうがよい内容も含んでいます。
あ、投資は各自の自己責任でお願いしまーす。


■委託保証金、委託保証率

信用取引では、投資家が金銭や株式を借りて取引を行うため、投資家は事前に担保を差し入れる必要があります。その担保は、現金だけでなく、株式や公社債などの有価証券でも認められます。ただし、有価証券の場合は時価ではなく、時価から一定割合を引いた金額で評価されます。
この担保に求められる金額のことを、委託保証金といいます。

委託保証金は、ある一定金額以上を差し出さなければならないことになっています。その金額は、売買する株式の取引価格のある一定割合以上でなければなりません。この割合のことを、委託保証率と言います。

具体的な数値で説明すると、信用取引で500万円分の売買を行う時、委託保証率が30%であれば、
500万円×30%=150万円
の委託保証金が必要になる、ということです。


■信用取引の種類と決済期限
・制度信用取引
金融商品取引所や証券取引所が、決済期限(弁済期限ともいう)や取扱銘柄、権利処理方式などを定めている取引です。決済期限は、買建日または売建日から6か月目の応当日となっています。

・一般信用取引
証券取引所ではなく、証券会社が決済期限や取扱銘柄、権利処理方式を自由に定めている信用取引です。


■日歩
日歩(ひぶ)と読みます。
信用取引の買い手は、お金を借りて取引を行うため、金利の支払いが発生します。この金利のことを日歩と言います。逆に売り手は、お金を証券会社に貸していることになるため金利(日歩)を受け取ります。
この日歩の金利は、制度信用取引の場合も一般信用取引の場合も、証券会社が定めています。個人の投資家が支払う信用買いの金利は2~4%程度、信用売りで受け取る金利は0%に設定されていることが多いです。


■貸株料
信用取引の売り方は、証券会社が保有する株を借りて売り注文を出していることになります。この株を借りることによって発生する手数料を、貸株料と言います。


■逆日歩
売り注文が殺到しているような状況では、投資家が借りるための株が証券会社内で不足する状況になります。このようなとき、証券会社は株をさらに調達する必要があり、その調達費用がかかります。このような状況になったとき、信用取引の売り手は、その調達コストに相当する手数料を負担することになります。この手数料のことを逆日歩と言います。
逆日歩は、必ず発生するものではなく、上記のように信用売りにおける株の調達が困難になったときに発生します。

逆日歩が発生すると、信用取引の売り手である投資家全員に逆日歩の支払いが生じます。逆に、信用取引の買い手は逆日歩を受け取ることになります。

発行株数の少ない銘柄、浮動株の少ない銘柄などは、流通する株式が少ないために、逆日歩が発生しやすいといえます。株が不足するほど、逆日歩は高くなる傾向があります。
逆日歩が高くなるほど、信用取引の売り方は逆日歩の支払額が増加し、不利になります。そのため、株式の買い戻しが発生しやすくなり、株価の下落に歯止めがかかりやすくなるとも言われています。

逆日歩は、制度信用取引で発生しますが、一般信用取引では発生しません。一般信用取引では、株が足りなくなった時に証券会社が株の調達まで行わず、信用取引の売り建てを受け付けなくするなどの措置を、証券会社がとるためです。


■決済方法
・反対売買(差金決済)
実際の株の受け渡しを行わず、買値と売値の差額のみをやり取りする差金決済による方法です。実際には、差金決済が多く用いられています。

・現引き、現渡し
信用買いの代金を支払って有価証券を受け取る現引き(品受けとも言う)、信用売りをしている有価証券を引き渡して売却代金を受け取る現渡し(品渡しとも言う)という決済方法もあります。

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