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2012年3月11日 (日)

1級試験の概要について

FP技能士の2級試験に合格し、1級を目指したいと考えている方もいらっしゃることでしょう。
そこで、1級試験についての概略と、試験対策のポイントを簡単にお伝えします。

1級は、FPの最上位資格と位置付けられています。2級よりも、さらに広く深い知識が求められ、より専門性を問う試験となります。
1級試験には受験資格があり、以下のいずれかの条件を満たすこととなっています。
・2級に合格し、1年以上の実務経験がある
・5年以上の実務経験がある

1級も、2級や3級と同じく、学科試験と実技試験に分かれます。
2級や3級と違い、実技試験にはそれ自体にさらに受験資格があり、以下のいずれかの要件を満たさなければ1級の実技試験を受けることができません。
・1級の学科に合格済み(約2年の有効期限あり)
・CFPの審査試験6科目に合格済み(約2年の有効期限あり)
・CFP認定者

したがって、1級合格を目指す場合、まずは1級学科試験に合格するか、CFPの6科目に合格しなければなりません。
実は、1級実技試験は合格率が80%以上あります。その一方で、1級学科試験の合格率は10%前後です。
1級学科はかなり低い合格率となっていますから、1級取得にあたって大きな壁となるのが、学科試験ということになります。逆に言えば、1級学科に合格できれば、1級の実技合格は比較的容易であるともいえます。
CFPを取得してからFP技能士1級取得を目指す場合は、まずはAFP登録を行い、FP協会の会員になりましょう。そうすると、FP協会関係者・CFP認定者からいろいろな試験対策情報が得られます。CFPに興味がある方はそちらの情報源をぜひ活用してください。
以下では、1級学科試験の概要と、試験対策のポイントに絞って説明します。


1級学科試験は、基礎編と応用編に分かれています。
基礎編とは、60問の4択試験です。要するに、2級の学科試験と同じ構成です。
応用編とは、リスク管理を除く5分野の筆記試験です。要するに、2級のきんざい実技試験と同じ構成です。

配点は、基礎編が100点満点、応用編が100点満点、合計200点満点です。
基礎編と応用編の合計点が、満点200点の6割(すなわち120点)以上であれば、学科試験合格となります。
基礎編と応用編を個別に合格とはなりません。基礎編と応用編のいずれか一方で6割得点しても、合計で120点未満であれば、再度基礎編と応用編をともに受験しなおさなくてはなりません。

試験で問われる内容も、2級とは傾向がやや異なります。
2級試験は、われわれの身近な生活に関する内容についての問題も多くある試験でした。2級取得の過程で学んだことは、日常生活でも大いに活用していくことができます。
一方で1級は、中小企業のオーナー経営者、不動産を有効活用したいと考える資産家、金融業界や不動産業界で働く人、が必要とする知識が多く問われる試験になります。一般の人が日常生活で役に立つ内容は、それほど多くはありません。
したがって、ビジネスではなく自己研鑽のために資格を取るという目的であれば、2級の資格で十分であろうと思います。
それ以上の高い専門性を磨きたいという目的がある人、中小企業オーナーや資産家へのアドバイスを行う知識と技能が必要という方は、1級取得は役に立つ資格になると思います。


では、2級試験と比較しながら、1級試験の傾向について説明します。
私の主観も入っていますが、参考になれば幸いです。

■試験範囲は、より広くより深い
2級の試験範囲は3級とほぼ同じですが、3級より深い内容を問う試験でした。1級試験は、2級試験の内容を含み、かつより幅広く、より深い知識が問われる試験になっています。2級では扱われなかった内容もたくさん出題されます。

■最新の法改正、制度改正事項について出題される
2級でも法改正の内容は問われましたが、各試験ごとの法令基準日に施行されている内容について出題されました。しかし1級では、試験日に施行されていなくても将来に施行されることが決まった内容は出題の対象となります。
したがって、新聞記事や専門誌などで、いつどのような改正があるのかを熟知しておくことが重要になります。市販の1級試験対策テキストでは改正事項を完全に網羅しきれないのが現状です。

■試験対策に有効な教材がない
大型書店に行くと、1級試験の試験対策テキストが売られています。しかし、どの1級試験対策テキストも、試験に合格するだけの十分なことを学べる教材ではないのが実情です。これが、1級受験者にとっての大きな壁であろうと思います。
これらのテキストには、試験対策になる内容も多く盛り込まれてはいますが、実際の試験ではテキストには載っていない内容からもたくさん出題されます。
一部の資格スクールでは、1級学科対策講座も取り扱っていますが、値段もそこそこ高額です。にもかかわらず、それらの講座の内容は試験範囲を完全に網羅しきれていないそうです。私はこのような講座を受けたことがありませんが、講座を受講した人の口コミを見たことがあります。

■過去問を解くだけでは、合格には届きにくい
過去問を繰り返し解いて合格を目指すという方法は、2級や3級では通用しましたが、1級ではよほどの前提知識をあらかじめ持っている人でなければ通用しない方法と思います。
1級学科試験は、過去問と同じような出題もありますが、それまでに出題されなかった内容も多く出題されます。新しい法改正の出題があり、また試験範囲も広いため、過去問と異なる問題を出しやすい一面があります。


このように書くと、1級試験はとても難しい試験のように感じてしまいますね。しかし、独学で合格している人も多いです。(いい資格スクールなどがないので独学でやらざるを得ないという面もありますが・・・)
そんな1級学科試験に合格するための、効率的な学習方法をいくつか紹介します。

■市販テキストと問題集・過去問を活用
テキストを読んだ内容をしっかり学べているかを、過去問や問題集を解いて把握します。勉強法としては、2級試験対策と同じ方法ですね。ただ、この学習過程で、テキスト、問題集、過去問だけでは物足りないと気づくことがたくさんあります。そこで、以下の方法も併用すると効果的です。

■ネットや専門書籍を積極活用
テキスト、問題集、過去問だけでは物足りないと感じたら、その内容をインターネットサイトで検索して、情報収集と学習をしていきましょう。市販テキストでは解説されていないことでも、ネット上のどこかのサイトでは解説されています。正確な情報でないサイトもありますので、いくつかのサイトで内容を確認するのがよいです。
時間に余裕があれば、試験対策テキスト以外の専門書籍を読み、試験範囲の内容を体系的に学習することも効果的です。国や独立行政法人が発行している資料からの出題もありますから、これらの資料も立派な試験対策教材となります。
このように、試験対策書籍以外のものをフル活用することが、1級合格の重要ポイントとなります。

■2級の試験対策テキストも活用する
1級試験対策テキストは載っていないけれど、2級の試験対策テキストには載っている事項が、意外に多いのです。したがって2級の試験対策テキストは捨てずに保存しておくとよいでしょう。

■6分野の業界情報に関心を持つ
1級試験はより専門的な内容が出題されます。それらが「専門的な内容」であれば当然敷居の高い内容と感じます。しかしそれらが「身近な内容」と感じられれば、1級試験の敷居が低くなります。
日ごろから、6分野に関する新聞記事を読んだり、関連書籍を読むなどして、たくさんの情報を得たり関心を持つようにしましょう。
そうすることで、難しいことも理解しやすくなる前提条件を、身に着けることができます。


ざっと1級試験について説明しました。
1級試験のメリットをお伝えする内容よりも、頭が痛くなる内容のほうがが多かったですね(笑)
1級取得を目指す方は、2級取得の時よりも多くの努力と学習時間が必要になるのは、ほぼ間違いないでしょう。ですが、その専門性を発揮していく立場の方にとっては、役に立つ資格になると思います。1級の保有者は数が少なく、1級には「最上位」の意味もありますから、1級資格の保有者はキラリと光って見えるという効果もあります☆
難しい試験ではありますが、興味をお持ちの方はぜひチャレンジしてみてくださいね!

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