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2012年6月 5日 (火)

停止条件付贈与契約とは

2012年5月 FP技能士3級学科試験 問29より

【問題】
停止条件付贈与契約は,「大学に合格したら自動車を与える」というように,所定の条件が成就することによりその効力が生じる贈与契約のことである。

【解説】
この問題は○が正解です。この問題の解説だけでなく、類似の贈与契約についても説明します。

問題文にある通り、所定の条件が成立した時点より効力が生じる贈与契約のことを、停止条件付贈与契約といいます。原則として、贈与は契約の成立時点より効力が生じるのですが、所定の条件が成立するまで贈与の効力を停止させるという意味から、停止条件付贈与契約というのです。

ちなみに、これとは逆の贈与契約もあります。例えば、「毎月5万円を贈与し続けるが、大学に合格したらその贈与を取りやめる」という贈与契約です。
このように、所定の条件が成立することによりその効力を失う(贈与契約が解除される)贈与契約のことを、解除条件付贈与契約と言います。

さて、ここからちょっとややこしい話も付け加えます。
停止条件付贈与契約も、解除条件付贈与契約も、「所定の条件」は不確定な条件でなければなりません。その所定の条件が、将来確実に起こるものである場合は、別の名称の贈与契約となります。

例えば、「私が死亡したら、自動車を与える」というような贈与の場合です。「私が死亡する」という条件は将来確実に起こるものなので、これは停止条件付贈与契約ではなく、始期付贈与契約と言います。ピンときた方もいらっしゃるでしょうが、この例は死因贈与契約でもあります。実は、死因贈与契約は、始期付贈与契約の一種なのです。

始期付贈与契約とは逆に、「(大学在学中の者に対して)毎月5万円を贈与し続けるが、あなたが大学を卒業するか退学になったらその贈与を取りやめる」というように、将来必ず起こる所定の条件が成立したらその効力を失う贈与契約のことを、終期付贈与契約と言います。

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