最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 【FP試験の解説】健康保険の被扶養者、退職者医療制度について | トップページ | まもなくFP技能士試験の受験申し込み締切です »

2013年7月20日 (土)

【FP試験の解説】労災保険の特別加入と遺族補償年金

2013年5月に行われたFP技能士試験の問題の中から、多くの受験者が間違えやすい問題、知識を整理していないと答えづらい問題をピックアップして解説しています。
今後試験を受ける方、試験合格済みだけれどさらなる知識を身につけたいと考えている方の参考になればと思っています。

市販FPテキストの6分野の順に解説をしており、今回は「ライフプランニング資金計画」分野の問題の解説です。

======================
2013年5月 FP技能士2級学科 問4より

労働者災害補償保険(以下「労災保険」という)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1.事業主は、常時使用する労働者数にかかわらず、労災保険に特別加入することができる。
この選択肢は不適切です。労災保険に特別加入できる事業主には、使用する労働者数についての制限があります。

労災保険は基本的に使用者が加入する保険です。しかし一定の条件を満たす事業主も加入することができ、これを特別加入と言います。

以下では、労災保険の特別加入について少し細かい点も含めて解説しています。

特別加入できるのは、次の事業主です。
・常時300人以下の労働者を使用する事業主。ただし、卸売業・サービス業は100人以下、金融業・保険業・不動産業・小売業は50人以下の労働者数でよい。
・労働者を雇用せずに事業を行う、特定の事業を行う事業主。事業の種類は、個人タクシー業者や大工や漁師などあらかじめ定められたものに限られます。(一人親方などと呼ばれています)

このほかにも、海外派遣労働者も特別加入が認められています。

なお、一人親方の場合は、個人で労災保険に加入することはできず、業種ごとの組織団体を通して加入することになります。
また、特別加入者の通勤災害は、個人タクシー業者や個人貨物運送業者など一部の事業者には適用されません(自宅と事業所とが区別できないことから「通勤がない」とみなされるため)


特別加入者の労災保険からの給付は、一般の労災保険加入者の場合とは異なります。
一般の労災保険の加入者は、原則として治療に要した費用全額が保険給付されます。
一方で事業主の場合は、加入時に事業主が申請し、その後に都道府県労働局長が決定する「給付基礎日額」に基づく金額となります。
なお、保険給付にはいくつかの条件があり、一例として下記に該当する場合には保険給付を受けることができません。
・事前に届け出た業務内容と異なる業務において、災害を被った場合
・労働者が全員帰宅し、事業主が一人で作業を行っているときに災害を被った場合

特別加入者の労災保険料も、一般の労災保険加入者とは異なります。
一般の労災保険加入者は、賃金総額に保険料率(事業ごとに異なる率です)を掛け算して保険料を計算します。
ただし特別加入者の場合は、決定した給付基礎日額×365×(事業ごとに異なる率)で計算された保険料を支払うことになります。したがって、給付基礎日額が多いほど、保険料も高くなる仕組みになっています。

4.遺族補償年金の支給額は、遺族補償年金の受給権者と生計を同じくする受給資格者の人数にかかわらず一律である。
この選択肢は不適切です。本選択肢の内容は過去に何度か出題されていますが、遺族補償年金の支給額は、受給資格者の人数によって異なります。

ちなみに、遺族補償年金の受給順位は配偶者、子(18歳に達する年度末まで)、60歳以上の父母、孫(18歳に達する年度末まで)、祖父母、一定要件を満たす兄弟姉妹の順となっています。しかし、受給資格者すべてに支給されるわけではなく、受給資格者のなかで最も高順位の人にだけ支給されます。
遺族補償年金は、受給者が受給権を失っても、次順位の者に受給権が移る転給制度があるのも特徴です。
一方で受給資格者が一人もいない場合は、遺族補償一時金が遺族に支給されます。

======================
【次回以降の、FP技能士3級・2級合格勉強会のご案内】
ファイナンシャルプランナー資格取得を目指す方々が集まり、一緒に楽しく学びあう勉強会です。
 ■8/24(土) 3級2級頻出重要ポイント対策勉強会(前編)
 ■8/31(土) 3級2級頻出重要ポイント対策勉強会(後編)
 ■8/31(土) 2級応用問題/難問攻略勉強会

いずれの勉強会も、学科と実技の試験対策を含んでいます。グループワーク形式もあり、参加者同士で交流や情報交換しながら、楽しく学べる勉強会です★
皆様のご参加をお待ちしています。参加申し込み、詳細はこちらから!
http://money-study.net/fp/session/
※PCスマホ両対応のサイトです。
皆様の周りに受験予定者がいらっしゃれば、ぜひ当勉強会をご紹介いただけると嬉しいです!

« 【FP試験の解説】健康保険の被扶養者、退職者医療制度について | トップページ | まもなくFP技能士試験の受験申し込み締切です »

年金・社会保険」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。