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2016年1月15日 (金)

[2級試験解説 やや難]贈与税の延納と連帯納付義務について

みなさま、こんにちは。
FP技能士3級2級合格勉強会運営スタッフ(公式サイト管理人)の佐藤です。

本日は、2015年9月のFP技能士試験の過去問を解説します。
(多くの受験者が間違えやすい問題、試験対策テキストでの対策が難しい
問題を中心に解説しています)

合格後のさらなる知識向上にも、役立ててくださいね。

 

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■ 2015年9月 FP技能士2級 学科 問52より
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【問題】

2.贈与税の納税義務者は、金銭による一括納付が原則であるが、所定の要件を満たせば、分割して納付することも認められる。

 

【解答と解説】

この記述は適切です。
本選択肢は、「延納」という言葉が使われていませんが、延納を説明した文章です。延納の要件はほとんどの試験対策テキストに載っていますし、過去にも出題されています。しかし延納という言葉を使わない出題だったので、戸惑った受験者もいたのではないでしょうか。

 

 

【問題】

3.贈与者は、受贈者のその年中の贈与税額のうち、贈与財産の価額に対応する部分の金額について、贈与財産の価額に相当する金額を限度として、贈与税の連帯納付義務を負う。

 

【解答と解説】

この記述は適切です。
贈与税の連帯納付義務については、FP試験2級では初出題でした。
ここでは、2つの概念を理解してください。

1つ目は、連帯納付義務の制度についての理解です。
本選択肢のように、受贈者が贈与税を支払わない場合は、贈与をした人にもその責任が負わされるということです。
そもそも受贈者は贈与を受けたわけですから、税を払えないということは一般的にはないのですが、あり得るとすれば次のようなケースでしょう。
・多額の不動産や自社株の贈与を受けたが、それに係る贈与税を現金で用意できなかった場合
・受贈者が意図的に納税を拒んだ場合

2つ目に理解すべき点は、連帯納付義務によって義務を負う納付金額についてです。
本選択肢に記述の通り、贈与者が納付義務を負う金額は、「贈与財産の価額に対応する部分の金額について、贈与財産の価額に相当する金額を限度として」となります。

例えば、受贈者Aさんに対して、BさんとCさんが次のように贈与したとします。
・Bさん→Aさんへ 100万円
・Cさん→Aさんへ 900万円
このとき、Aさんが全く贈与税を払わなかった場合、BさんとCさんに納付義務が発生してしまいます。
この場合のBさんが負う納付義務の額は、Aさんが支払うべき贈与税額の10分の1(贈与額合計1000万円のうちのBさん贈与分の100万円分)となります。さらに、Aさんの贈与税額の10分の1が、Bさん贈与額である100万円を超える場合は、その100万円が納付義務の上限となります。これが選択肢中の「贈与財産の価額に相当する金額を限度として」の意味に当たります。

実務上、贈与者側が贈与税を払うことはめったにないことですが、法律上はこのように連帯納付義務が課されれているという点を、理解しておきましょう。

 

 

【問題】

4.受贈者の配偶者(贈与者ではない)は、受贈者のその年中の贈与税額のうち、受贈財産の価額の2分の1に対応する部分について、受贈財産の価額の2分の1に相当する金額を限度として、贈与税の連帯納付義務を負う。

 

【解答と解説】

この記述は不適切です。
連帯納付義務のルールについては、前述の通りです。受贈者の配偶者が連帯納付義務を負うことはありません。

 

問題の解説は以上です。
今後も定期的に、過去問を解説していきます。お楽しみに!

 

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